大阪ではサントリーと神戸製鋼が対戦。SOに入ることも多い神戸・エリスとサントリー・ギタウの司令塔対決が見られるか? photo by Kenji Demura
大阪ではサントリーと神戸製鋼が対戦。SOに入ることも多い神戸・エリスとサントリー・ギタウの司令塔対決が見られるか?
photo by Kenji Demura

大阪で昨季のTL決勝戦再現! サントリー – 神戸製鋼
横浜では完全復活・東芝か初タイトル狙うクボタか

text by Kenji Demura

8月4日、トップリーグカップ2019の決勝トーナメント準決勝2試合が神奈川、大阪の2会場で行われる。
6月22日に開幕し、計5節にわたって熱戦が繰り広げられたプール戦の結果、決勝トーナメントに勝ち上がったのは、サントリーサンゴリアス(プールA)、東芝ブレイブルーパス(プールB)、クボタスピアーズ(プールC)、神戸製鋼コベルコスティーラーズ(プールD)の4チーム。

準決勝はクボタ-東芝(神奈川/ニッパツ三ツ沢球技場)、サントリー-神戸製鋼(大阪/ヤンマーフィールド長居)の対戦カードとなる(ともにキックオフは17:00)。

奇しくも、昨季のトップリーグ決勝戦と同じ顔合わせとなるのが、大阪でのサントリー-神戸製鋼戦。
トップリーグタイトルとカップ戦の違いこそあれ、長年にわたって日本ラグビーを引っ張ってきたと言ってもいい両チームにとって絶対に負けられない一戦となることは確かだろう。

昨季15年ぶりにトップリーグ王者に返り咲いた神戸製鋼にとっては、昨シーズンの結果が一過性のものではなく、現在の神戸製鋼が日本一にふさわしい存在であることを改めて証明するためにも重要な一戦となる。
「チームとしても自分としても絶対勝ちたい大会。春からこの大会でチャンピオンになるというマインドセットで準備してきた」(SH日和佐篤)

その昨季のトップリーグ決勝戦で5-55という屈辱的大差をつけられてリーグ3連覇を阻止されたサントリーにとっては、さっそくリベンジのチャンスが訪れたことになる。
「チャレンジャーとして出来る準備をしっかりするだけ。チームはいいムードになってきている」(田原耕太郎コーチングコーディネーター)

プール戦最終節では、サントリーが終盤パナソニックの猛攻をしのぎ切って23-19でしぶとく逆転勝ち。神戸製鋼も後半17分まではNECにリードを許しながらも終盤の5連続トライで引き離してプール1位を決めるなど、それぞれ骨のある対戦相手との厳しいゲームをものにしての準決勝進出となっただけに、チーム力が上がった状態での”再戦”となることも間違いないだろう。

真夏の夕刻にふさわしい熱く激しいバトルに乞うご期待!

プール戦最終節ではCTBカフイも復帰。復活を印象づけるパフォーマンスを見せて決勝進出を狙う東芝 photo by Kenji Demura
プール戦最終節ではCTBカフイも復帰。復活を印象づけるパフォーマンスを見せて決勝進出を狙う東芝
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横浜で行われる首都圏決戦に勝ち上がった東芝とクボタも、ともにプール戦では厳しい試合をものにしながらチーム力を高めてきた。

ヤマハ発動機ジュビロ、NTTコミュニケーションズシャイニングアークスという昨季リーグ戦のベスト5の2チームとのプール戦での激闘を制して準決勝に進んだのが東芝。
ここ10シーズン、タイトルから遠ざかっているだけに、まずはトップリーグカップのタイトルをものにして、復活の狼煙を上げたいところ。

前述のような2チームに競り勝ってきたこともあり、「このところ接戦を落とすことが多かったので、接戦をモノにできたのは大きい」と、瀬川智広監督が語るとおり、チームの成長に手応えを掴んでの準決勝となる。
「セットプレーを安定させる事、ダイナミックなブレイクダウンを沢山作っていくことをチームとしてやってきたので、もう一度そこにフォーカスしたい」(同監督)

一方、昨季カップ戦の準決勝でサントリーに対して後半20分まで22—19と互角の試合展開に持ち込みながら敗れたクボタとしても、なんとしても東芝を破って初タイトルに王手をかけたい。

プール戦1位を決めたキヤノンイーグルス戦では「80分間、強い気持ちを持ちセットピースで上回れた」(フラン・ルディケヘッドコーチ)と、FW周辺のプレーで優位に立ち、大黒柱・CTB立川理道をはじめ、同シオネ・テアウパ、WTBゲラード・ファンデンヒーファーとジャパンに匹敵するようなメンバーが並ぶBK陣の安定感でも強い印象を残した。

まずは、セットプレー、ブレイクダウン周辺など、ラグビーの原点とも言えるコンタクトシチュエーションでどちらが優位に立てるかが見どころになる。

大阪、横浜ともに、真夏の夕刻に打ち上げられる花火のように熱く激しい4強バトルが繰り広げられることに期待したい。

クボタを引っ張るのはやはりこの人。大黒柱CTB立川はチームを初タイトルに導けるか photo by Kenji Demura
クボタを引っ張るのはやはりこの人。大黒柱CTB立川はチームを初タイトルに導けるか
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